浅田 次郎

今旬が年間で一番寒い時期です。
1月21日は大寒でしたが 市場の次の日 2月3日は立春となります。
庭に水仙がやっと咲き始めました。

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これからは少しずつ暖かくなっていきます。

心も温かくなるお話を

浅田 次郎  ひとは情熱がなければ生きていけない  海竜社 の筆頭のエッセイ
学而 母からの精神を受け継いだ 思いの込められていた 三冊の辞書
歳なのでしょうか思わず涙が出てきます。

父が破産して 離婚。母は兄と浅田を引き取り ナイトクラブのホステスで生計をたて 3人6畳一間の生活で頑張った。
そんなときに 意地を張って私立中学合格し 喜んだ母が浅田に普通ではない高価な三冊の辞書を買ってくれた。
母は戦時中 学徒動員で働かされ 勉強をしたくても 出来なかったのだ。

子曰、学而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦楽乎、人不知而不慍、不亦君子乎。
学びて時に之を習う、また説ばしからずや。朋遠方より来たる有り、また楽しからずや。人知らずして慍みず、また君子ならずや。

浅田は常に自らよろこんで学び続けてきた。今も読み書くことに苦痛を覚えたためしはない。
その力の源泉の 三冊の辞書 それは 広辞苑 研究社の英和辞典 大修館の中漢和辞典。
母からの精神を受け継いだ 思いの込められていた 三冊の辞書 それも通学するに運ぶのは非常に重かった。

癌を宣告され 子供らの世話になろうとはせず,都営団地にひとり暮らしを続けた末
享年七十三で亡くなった。母の書棚には 浅田のすべての著作に並んで 小さな国語辞典とルーペが置かれていた。

浅田の机上にはいまだに 朽ち破れた三冊の辞書が置いてある。

いい自叙伝エッセイで泣かせるではありませんか又プロだけに文章がいい。
ぜひ 浅田 次郎 ひとは情熱がなければ生きていけない(講談社文庫)を買って読んで見て下さい。

ことほど左様に辞書は貴重なものだと感じ入り 古書の大事さを痛感する次第です。
しかし現在の水戸の市場では 本,辞書はなんと安く売買されているのでしょうか。
言っている本人が 昨年 6本口(約100冊)の辞書をタッタ1000円で買っているのですから。

これからは 心して 1000円ではなく 800円で買いましょう。
買った辞書で調べました。

【言行不一致】 げんこう‐ふいっち
口で言うことと行動とに矛盾があること。主張と行動が食い違うこと。

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