常陸の古道

今月は度重なる大雪で大混乱です。
先日の雪 雨の降り方はものすごく特に雨は亜熱帯地方のスコールの様でした。
雪掻きも半端では有りません,体が参ってしまいます。
これを想定外の異常気象ではなく 極端気象と言うのだそうです。

200年前の鈴木牧之(すずきぼくし)が書いた 北越雪譜にも越後魚沼の雪国の厳しさ凄さが記載されています。
著者は、南魚沼市塩沢で縮仲買商・質屋を営んだ鈴木牧之。(記念館が新潟県南魚沼市塩沢に有ります 上越線塩沢駅から徒歩10分)
1837年(天保8年)に江戸で出版されると当時のベストセラーとなったのです。
本書は、初編と二編に大別され、さらに初編は『巻之上』『巻之中』『巻之下』に、二編は『巻一』『巻二』『巻三』『巻四』
にそれぞれ分かれています。1837年(天保8年)秋頃に初編各巻が江戸で発行され、1841年(天保12年)11月に二編4巻が発売されました。
山東京伝の弟 山東京山の協力のもとに出版されたのです。
今では有難いことに岩波文庫で読むことができます。

こうした天気の変化変動は冬から春への季節の変化の兆候です。梅杏桜の花の咲くのを待ち望みましょう。

処で 幅10mの直線道路 アウトバーンが奈良時代に茨城を縦断していたのをご存知ですか?
それも常磐道 友部SAの直ぐ脇で主に今の高速道路に沿っていたのです。ほんまでっか?

常陸の古道 古道東海道の魅力を紹介します。
その駅家(うまや)の場所は榛谷(比定地 龍ヶ崎市半田町)。曽根(土浦 下高津)。国府(石岡)。安侯(友部SA)。河内(水戸渡里廃寺跡)。
石橋(?)。助川(日立市 助川町)。藻嶋(日立市十王町伊師)。棚嶋(北茨城磯原)の9駅で将にいまの高速道路のインターチェンジです。

 先日2月の初め日立市で行っている生涯学習 百年塾で
古代道と駅家の痕跡を探る のバスツアーがあり参加してきました。

現在東海道といえば東京日本橋から京都五条の大橋までですが,奈良時代は
畿内から始まって伊勢,志摩,尾張,参河,遠江,駿河,甲斐,相模,武蔵,安房,
上総,下総,常陸と 常陸の国が東海道の最終の国でした。また交通の便を良くする為 権威を象徴する為
平均10m幅の直線道路で高速道路並みの道路が敷設されていました。常陸の国から東山道
陸奥,出羽の国に行く道路(蝦夷征伐の為)も整備されていて それが茨城で平成十一年(1999年)に
明瞭な古道遺構として発掘されました。今の常磐道の友部SAの直ぐ脇で,その名を
五万掘古道遺構と言います。長さ300メートル、幅6~10mで両側にU字状
の側溝を持つ道路遺構です。私もその時 現地説明会の時に参加して非常に感動しましたし感銘を受けました。
下記が発掘された その時の写真です。

五万掘と呼ばれるのは、平安時代後期の武将源義家(八幡太郎)の五万の軍勢の通り道といわれたからと謂われています。
明治 大正 昭和の地図でこの場所を見ると確かに真直ぐな旧道と見られる跡がはっきりと判ります。
これに関しては 常陽芸文センター発行 常陸国風土記に
古代の道(P144 検証 常陸国府への道 さらに続く古代直線官道)として記載されています。

このような道路が畿内を中心として東海道,東山道,北陸道,山陰道,山陽道,南海道,西海道と
全国各地に分散統治されていました。 現在もその遺構が散見されます,特に東京国分寺にはその東山道武蔵路の遺構が
幅10m延長300mに渉って遊歩道として全面保存措置がなされています。

GoogleMapは地図 写真 俯瞰写真 道路からの風景を見るストリートビュー等全てのものが提供されており,
これらの古代道路をGoogleMapで調べると あたかもその場所に飛行船で行った様な気分でわくわくどきどきしてきます。
ネット現代最新の技術でこれらの古代道路を調べることが出来ることは 将に古代のロマンで ローマの道に通ずる第1歩です。

同じ時代に上梓された『常陸国風土記』には、「久慈郡と多珂郡の境の助川を道前(道の口)と為し、
陸奥国の石城郡の苦麻の村を道後(道の尻)と為す。」という記述があります。

私は日立市に住んで居り 家のすぐ南前が宮田川です。この川が『常陸国風土記』の助川(現在の比定地 宮田川)
なのです。ですから私は奈良時代で言えば郡の境 久慈郡と多珂郡境で道前 道後(あの道後温泉と関連します)
に住んでいるのです。苦麻の村なのです。蝦夷なのです。

興味のある方古代道路を一緒に歩いてみませんか 新しい道が見えてきますよ

参考文献
1.古代の道 木下良 吉川弘文館
2.続古代の道 木下良 吉川弘文館
3.日本の古代道路を探す 中村太一 平凡社新書
4.古代のみち 東山道駅路 群馬県立歴史博物館
5.ローマの道の物語 藤原武 原書房
6.常陽芸文センター発行 常陸国風土記
7.古代道路の謎 祥伝社
8.道が語る日本古代史

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